自己紹介と申しましても、たいそれた経歴があるわけでもなく
和裁を始めようと思ったきっかけは、母が農閑期に習いに行っていて
昔から「布」というものが好きだったせいもあり、
一生触っていたいと思うようになりました。
高校卒業と同時に、勝手に和裁学校に入学申請書を提出し事後承諾。(笑)
最初は楽しかったものの、毎日毎日運針の日々で
辞めていく人も多数出現。
それでも、自分の浴衣、アンサンブルを縫ったら面白くなりました。
3年の時、初めてコンクールに出場するも、予選で撃沈。
私の前まででした。(泣)
その時は「もう絶対出ない」と心に誓ったものの、4年で何とか全国大会。
成績は・・・・・・・まっ、真ん中より上だった・・・・かな(^_^;)
卒業と同時に実家にて仕事を始める。
1年ほどして友達から「指導員の資格があると国家検定1級の学科が免除になる」
との好材料を聞き高校受験以上の勉強をし、一発合格。
翌年、ついでに1級の実技をなんなく通過し、25歳で取得。
国家検定1級、
職業和裁2級
職業訓練指導員・・・
とまぁ、資格だけは一丁前。(笑)
と言っても、地元で資格は全く関係ないんですよね、残念ながら。
実際のところ、資格云々より着物に関してどれだけの知識と応用力があるか
という事が重要であり、実際、40歳を越えてもなお分からない事だらけです。
確かに、綺麗に仕立て上げる事は出来ます。
でもそれは当たり前の事であって問題は、
いかに着やすいか、着た後に狂いがないかで
母の縫った着物はお世辞でも綺麗とは言えません。
しかし、なんか分からないけど着やすい・・・
これって、初めて着物に袖を通し、また着たいと思う第一歩のように思います。
仕立てを通して、そういう出会いをサポート出来れば最高なんじゃないでしょうか・・